銅ctor(doctor安藤)
比較的柔らかい金属として有名な銅ですが、電力会社の端子して圧着させる場合
さらに焼鈍(600度/1時間)を行い柔らかい状態にします。
その柔らかい物を加工する事により加工工程を従来より変更し単価を下げる事に成功した事例です。
焼鈍し⇒製品加工⇒出荷
従来の工程は
製品加工⇒焼鈍し⇒酸洗い⇒出荷 もしくは、製品加工⇒真空焼鈍⇒出荷
『酸洗い』か『真空焼鈍』をしなければならない為にコストUPに成って居ました。
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第一回は、銅の焼き鈍しのお話。
焼き入れ
1)刀鍛冶の真っ赤に成った金属の塊に金槌 (トンカチ)で、
?【トン・チン・カン・トン・チン・カン】擬音①と叩いて形を造り:《鋼づくり》
2)真っ赤にして水桶の中に?【ジュー――】擬音②と一気に入れる動作を知っている
方はどのくらい居られるでしょうか?:《焼き入れ》
これは、1)真っ赤にした鉄を炭と混合させ鋼を造り、2)その鋼を真っ赤にして一瞬
にして冷却する。←←←これが【焼き入れ】
こうすると鉄の組織に炭素が含まれて硬くなった物をより一層硬くすることが出来るの
です。
刀でお馴染みに焼き入れと言う、金属を硬くする方法ですが、銅にはその作用が起こり
ません。
熱を加えると銅と言う金属は、焼き鈍しと言う柔らかくなる現象を起こします。
(注釈:焼き鈍しは鋼でも起こすことが出来ますが、焼き入れも出来る金属です)
銅には焼き入れが出来ないのです。←←←ここがポイントです。
(この現象を利用して、形を変化させるのに利用しています。細く長く伸ばすと電線
に利用できる。古代に多く使われているのは、銅器としてこの性質を利用したものです
。)
では、焼き鈍しは何度で起きるのか?完結される温度とは??
銅線:銅線は400℃で焼き鈍しを連続して行いながら細くして作られています。
900℃迄加熱すると真っ赤に成り溶ける手前に至ります。
(首里城の電線の溶けた部分が出てきたので漏電を判断する事が出来ます。銅の溶解温
度1085℃と高温で木造の家屋が焼けた燃焼温度7~900℃では銅は溶けないから
です。)
【木材の燃え方:木材を徐々に加熱していくと次第に水分が蒸発し乾燥状態に至ります
。
その後、約180℃を超えると木材成分の熱分解が始まり、可燃性ガスを放出し始めます
。
さらに温度が上昇し約250℃程度に達した状態で、火源を近づけると、引火します。
さらに温度が上昇し、約450℃に達すると、火源が無くても発火します。】
銅の焼き鈍しの過程
400℃から始まり550℃~600℃でピークに至り、空気中での過熱は650℃以
上では表面にひび割れが生じます。
安藤製作所にて実験結果【(地独)大阪産業技術研究所 森之宮センターにて検証】
銅に焼き入れが出来る方法が有った!! ← ← ←を次回ご案内
未来に向け、ますます精進していきますので、今後共、何卒よろしくお願い申し上げま
す。
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